感染性胃腸炎 ノロウイルス(1) [感染性胃腸炎]

この休み中の日当直者の話によると見るからに感染性胃腸炎の処方が目立ったとのことでした。
そこで国立感染症研究所 感染症情報センターの感染症発生動向調査 週報 2010年第48週を早速見てみました。

こちらです。

現在の状況についての説明が以下になります。
感染性胃腸炎は、その報告数が11月に入ると急増し、12月中(第49~52週)にピークを迎えるという流行を殆どの年で繰り返してきた。2010年は第39週以降、過去10年間の同時期の報告数としては2006年に次ぐ高い値で推移しており、その高い水準を維持したまま第42週以降継続的に増加してきており、特に第45週からは急激な増加が続いている(図1)。12月に入り、感染性胃腸炎の報告数はピークの時期を迎えつつあるものと予想される。

感染性胃腸炎第48週.jpg

ということで、まだまだ続きそうです。

ノロウイルスについてちょっとおさらい。

ウィキペディアから
ノロウイルス(Norovirus)とは非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種である。カキなどの貝類による食中毒の原因になるほか、感染したヒトの糞便や嘔吐物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染する。ノロウイルスによる集団感染は世界各地の学校や養護施設などで散発的に発生している。「NV」や「NoV」と略される。


ということですが、まぁ、問題はその強い伝播力と感染力で、わずかな摂取(10~100個程度)で感染します。さらに乾燥に非常に強いとされており、塵埃感染に注意が必要です。

潜伏期間は1~2日、主症状は嘔気、嘔吐、下痢。発熱は軽度で、腹痛、頭痛、悪寒、筋痛、咽頭痛、倦怠感などを伴うことがある。症状は全般的に軽く、通常2・3日で軽快します。

しかし、症状が消失した後も患者の糞便中からは1週間程度はウイルスが排泄されるとされており、二次感染に注意が必要で気が抜けません。

ノロといえば、これですね。
12月に入り、当院でもよく使用しています。



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